千葉県旭市
千葉県旭市で暮らす
千葉県旭市の住みやすさをまとめました
目次
千葉県旭市はどんなところ?
豊かな自然と歴史が育んだ、食と文化のまち。首都圏の台所として知られる農業と、新鮮な海の幸が楽しめる漁業の街『旭市』
千葉県旭市は、千葉県の北東部にあり、面積は約130.48平方kmです。
北側は香取郡東庄町と、東側は銚子市と、西側は香取市・匝瑳市と隣接しており、南側は太平洋に面しています。
人口は約6.2万人、世帯数は約2.7万世帯です。(2024年3月時点)
千葉市までは約50㎞、東京都都心から80~90㎞の位置にあり、街の南部は弓なりに湾曲する九十九里浜に面し、北部には下総台地が広がっており、内陸部は干潟八万石といわれるなだらかな丘陵地となっており田園地帯が広がっています。
市の中央部を東西にJR総武本線と国道126号が通り、周辺は市街地として発展しています。
気候は年間平均気温が16℃と温暖で夏は涼しく、冬は暖かく比較的過ごしやすい気候となっています。
旭市の歴史は、江戸時代より椿海と呼ばれる湖が広がっていた地域を干拓により湖底を掘削して干潟としました。
幕末には、農村指導の先駆者である大原幽学がこの地を訪れ、農村を再興させました。
一方で、九十九里沖の豊かな漁場を求め、漁民が集まるようになりイワシ漁が発展していきました。
明治に入ると、落花生栽培がさかんになりました。その後、この地に初となる鉄道が開通すると、大量輸送が可能になり落花生の加工工場などが数多く造られました。
昭和期の1954年、昭和の大合併により旭市や、周辺地域の飯岡町、海上町が誕生しました。
その後、平成期の2005年、旭市・海上町・飯岡町・干潟町が合併して現在の市域で構成された旭市となりました。
現在の旭市は、農業産出額が県内1位、全国でも5位の農業がさかんな地域で一年を通じて様々な農産物が栽培されているため、首都圏の台所として定着しています。
また、海に面した立地を活かした漁業もさかんで、特に親潮と黒潮がぶつかる良好な漁場をもつ飯岡漁港で水揚げされるイワシを加工した「丸干しイワシ」は全国1位の生産量を誇ります。そのほか、商業や工業などがバランス良く発展しており、住みよい街として注目されています。
旭市内には観光スポットも多数あります。
飯岡刑部岬展望館は、約10kmにわたって35~60mの断崖絶壁が続く屛風ヶ浦の西端に位置する展望施設で、3Fの展望スペース「光と風のデッキ」からは、太平洋と九十九里浜の湾曲した長い海岸線が一望できる絶景ポイントとして、「日本の朝日百選」「日本の夕陽百選」「日本の夜景100選」「日本夜景遺産」などに選ばれる人気スポットです。
鎌数伊勢大神宮は、1671年に干潟八万石総鎮守として創建された歴史ある神社で「お伊勢さま」と呼ばれ地元の人々から親しまれています。この神社で毎年3月27日・28日に行われる「鎌数の神楽」は、1756年から続く五穀豊穣を祈願し、舞と太鼓・鼓・笛などの演奏による見事な舞で神楽を引き立てるお祭りとして、県指定無形民俗文化財にも指定されています。
大原幽学記念館は、大原幽学遺跡史跡公園内に建設された施設で旭市を中心に農村改革運動を指導し大きな事績を残した大原幽学の資料をはじめ、郷土の歴史や民俗に関する資料にふれることができ、その内の幽学関連資料407点は国の重要文化財にも指定されています。また、史跡公園内は椿の里として約3000本の椿が植えられており、2月~4月には、様々な色の椿が開花し、桜の時期には、両方の花が咲き乱れるスポットとして有名です。
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千葉県旭市の交通事情はどう?
JR、国道、路線バス、高速バスが充実!アクセス抜群、暮らしやすい街『旭市』
旭市内にはJR総武本線が走っており『旭駅』『飯岡駅』『倉橋駅』『干潟駅』の4駅が存在します。
旭市には東側の銚子市から旭市内を通り西側の匝瑳市に抜ける国道126号線が幹線道路として利用されています。
市内で利用できる路線バスは、千葉交通が運行しています。また、市内の主要施設を巡回する「旭市コミュニティバス」も利用できます。高速バスも運行しており、東京、銚子、犬吠埼などへの便が利用できます。
車社会の地域ですが、渋滞などがほとんどなく快適に運転できます。
電車やバスは本数も路線も少なく利便性が低いです。
千葉県旭市の家賃・住宅・土地相場はどう?
駅近物件から戸建てまで、幅広い選択肢が魅力の街『旭市』
不動産情報サイトの情報によると、市内にある家賃相場は新築マンションで駅から徒歩10分以内の場合、1Kで5.5万円程度、2LDKで8.1万円程度です。土地の平均坪単価は約5万円/坪程度となっています。
住宅費や物価が比較的安いため、生活費を抑えて暮らすことができます。特に、自家用車があれば、広大なスーパーやショッピングモールへもアクセスしやすく、生活が便利です。
市の中心部から離れると、バスの本数が少なく、車がないと生活が不便な場合があります。
千葉県旭市の子育て・教育はどう?
出産から子育てまでをしっかりサポート!手厚い子育て支援が魅力の街『旭市』
旭市内には、保育園が21園、幼稚園が4園、小学校が15校、中学校が5校、高校が2校、専門学校が2校あります。
小児医療費助成は、0歳~18歳以下(18歳到達後の3月31日)までの子どもは、入院・通院ともに保険診療の自己負担額から1回につき上限300円を控除した額を助成、調剤に関しては全額補助の対象としています。(一部対象外あり)また、1つの医療機関で、月ごとに入院11日、通院6回以降は自己負担を無料としています。
児童手当として、3歳未満15,000円・3歳以上小学校就学前までの第1子、第2子10,000円、第3子以降15,000円・中学生10,000円が支給されます。(一部所得制限あり)
旭市は独自の子育て支援も充実しています。
「出産・子育て応援給付金」は、「伴走型相談支援」として妊娠届出時や妊娠後期などに保健師など専門の職員が面談を実施し出産や子育てに必要な情報の提供や相談を行います。
また「経済的支援」として、妊娠届出を提出した妊婦に出産応援給付金として妊婦一人当たり5万円、出生した子を養育する保護者を対象に児童一人当たり5万円を支給しています。
「出産祝金」は、市内に1年以上住む人が第2子を出産した場合10万円、第3子以降を出産した場合は20万円を支給する支援制度です。
「乳幼児用紙おむつ購入券」は、0~1歳に乳幼児がいる世帯を対象に、月額3,000円分の紙おむつ購入券を支給する支援制度です。
「一時預かり事業」では、未就園の子どもを対象に保護者の就労や病気などにより一時的に保育を受ける事が困難になった場合に市内の保育所などで一時的に預かる支援事業です。
「病児・病後児保育事業」では、子どもが病気などで保育施設へ預ける事が困難な場合に、保護者の就労などにより家庭で看護ができない時に、市内の施設で一時的に預かってもらえる支援事業です。市内に在住する小学校3年生までの児童が対象で、日額1,000円から利用する事ができます。
「旭市子育て支援センターハニカム」では、未就園の3歳未満の子どもと保護者を対象に、子育て中の育児相談や子育て関連のイベント開催、就学前の教育・保育施設への入園相談や情報提供などを行っている施設です。
出産祝金など経済面の子育て支援が充実しており子育てしやすい環境です。
教育機関の数が少なく、私立校なども少ないためレベルの高い教育を求める世帯には物足りない地域です。
千葉県旭市のお買い物
新鮮な海の幸や地元産品が満載!ドライブがてら立ち寄りたい道の駅も魅力の街『旭市』
旭市内のお買い物施設は、国道126号沿いを中心に、ショッピングモールや家電量販店、飲食店、道の駅などが点在しています。JR鉄道駅付近には、比較的お店が少ないため、車などの移動手段があるとお買い物が便利なエリアと言えるでしょう。
サンモールは、JR総武本線旭駅から徒歩7分、国道126号線にあるショッピングモールで、食品スーパーや衣料品、雑貨、飲食店や映画館などが入る施設です。
イオンタウン旭は、2022年にオープンした比較的新しい施設で、核となるイオンスタイルには食品や雑貨などの店舗が並び、専門店には飲食店や衣料品、医療機関などが入る複合施設です。また2Fスペースには多世代交流施設として、働く場やイベントの開催、自由に過ごせるスペースなど個々が自由に過ごしたり交流できる場である「おひさまテラス」を併設しています。
道の駅季楽里あさひは、国道126号線沿いにあり、旭市の特産品や野菜、加工品などを販売している道の駅です。
海に近い立地を活かした新鮮な海の幸が有名で、はまぐり、シラス、カキなどが店頭に並ぶため、キャンプやバーベキューなどに訪れた観光客が買い求める事が多い人気の道の駅となっています。
そのほか市内には、イオン・ベイシアなどをはじめ約5店舗のスーパーがあります。
国道沿いにある道の駅では、新鮮な野菜がスーパーよりお手頃価格で購入する事ができます。
車社会のため、主要道路沿いにお店が多く車がないとお買い物がやや不便な地域です。
千葉県旭市の仕事・求人はどう?
新規就農者も大歓迎!農業・漁業で新たなスタートが始められる街『旭市』
旭市の平均年収は304万円です。
旭市の主要産業は、稲作、野菜、畜産をはじめとした農業がさかんであり、千葉県内で、畜産は1位、米は2位の農業産出額となっています。
また、海に面した地形ならではの漁業もさかんで、旭市の特産品にもなっている丸干しイワシは生産量日本一となっています。
旭市では新規就農者向けの支援制度が整っており、就農支援や技術習得の相談、技術習得に向けた実習や就農準備資金の交付なども行っており、活用する事により求める職種につなげる事が可能です。
広大な九十九里浜や豊かな自然に囲まれた環境で働くことができるため、ストレスを軽減し、心身のリフレッシュを図ることができます。農業や漁業など、自然と触れ合いながら働きたい方には魅力的な環境です。
都市部と比較すると、求人数は少なく、特に専門性の高い仕事や特定の業界の求人は限られている場合があります。