千葉県多古町
千葉県多古町で暮らす
千葉県多古町の住みやすさをまとめました
目次
千葉県多古町はどんなところ?
農業が盛んな静かな田園地帯であり、のどかな自然環境が特徴の街『多古町』
千葉県多古町は千葉県の北東部にあり、面積は約72.80平方kmです。
北東は香取市と、東側は匝瑳市と、南側は山武郡横芝光町と、西側は山武郡芝山町と、北西部は成田市と隣接しています。
人口は約1.3万人、世帯数は約6千世帯です。(2024年9月時点)
千葉市から約35㎞、東京都心から60〜70㎞の位置にあり、西部は成田空港に隣接しています。地形は関東平野に位置し比較的平坦で、町の北部と東部には台地が広がり、中央部を南北に栗山川が流れています。
年間平均気温は15.4℃と1年を通して晴天が多く過ごしやすい気候です。
多古町の主要産業は農業で、地場産ブランド米「多古米」を中心にやまと芋やさつまいもなど、町内では多彩な農産物が栽培されています。
「多古米」は、栗山川流域を中心に栽培されており、多古町のミネラル豊富な土壌と栗山川の綺麗な水など恵まれた環境で育まれ、全国食味日本一にも輝いた評価の高い品種です。
千葉の三大銘柄にも数えられ、平成2年には「日本の米づくり100選」に選出、平成26年には「米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」の栽培部門早場米で金賞を受賞するなど、数々の功績を残してきた街を代表する農産物として有名です。
また、北部及び東部の台地では、やまと芋やさつまいもなどがさかんに栽培されており、中でも「やまと芋」は、全国トップクラスの約2,000トンの生産量を誇る産地として知られ、千葉県内生産量1位を誇っています。
交通面では、成田空港まで車で約20分の位置にあり、町内と成田空港を結ぶシャトルバスが1日約20往復しているなど、空の玄関口へのアクセスが非常によい街として「世界に一番近い田舎まち」と呼ばれています。
多古町には、鉄道の駅はなく、近隣自治体の芝山鉄道芝山鉄道駅や京成本線京成成田駅が最寄りの駅となります。また空港シャトルバスで成田空港へ出て空港第2ビル駅を利用する事もできます。
そのほか、町内から東京駅まで高速バスが出ており約100分でアクセスできたり、2024年度末には圏央道が延伸し、町内にインターチェンジが開設される予定となっており、ますます交通の利便性が向上する見込みです。
多古町は、子育て支援の取り組みに積極的な町として知られており、県内でも上位の水準を誇る支援制度を実施しています。
例えば、18歳までの子どもの保険対象医療費自己負担額ゼロに加え、19歳~22歳までの大学生の自己負担額もゼロと言う千葉県内でも初の支援制度を実施していたり、第1子・第2子の出産祝い金10万円に加え、第3子以降に関しては出産祝い金や入学祝いなど総額100万円を支給する制度を実施しています。
そうした多古町の手厚い子育て支援に対する評価は高く、2024年2月号宝島社出版の『田舎暮らしの本 』に掲載された「2024年版 第12回住みたい田舎ベストランキング」では、子育て世代が住みたいまち部門”の首都圏エリアで第2位に輝きました。
多古町の観光スポットは、町の南部にあたる栗山川沿いの「あじさい遊歩道」は、昭和55年に川沿いの土手に約1万株のあじさいを植えて完成させた遊歩道です。見頃の6月には「あじさい祭り」も開催され、約10,000株のあじさいが咲き誇り訪れる人を魅了します。また、あじさいのみならず春には菜の花、秋にはコスモスが一面を彩り、年間を通じて楽しめるおすすめスポットです。
『正東山日本寺』は、日蓮宗の由緒あるお寺で、1599年に檀林(学僧が学ぶ施設)が置かれ、関東三大檀林の一つとして隆盛を誇っていました。別名「あじさい寺」とも呼ばれ、あじさい遊歩道と並び約8,000株のあじさいが咲き誇るスポットとしても有名です。
千葉県多古町のPR動画
人と自然が息づくまち ~多古町~
多古町移住定住PV「トカイナカ 多古町で多幸LIFE(たこライフ)!」
多古町移住定住PR動画「コウノトリの世界」
千葉県多古町の交通事情はどう?
電車も通っているが、車を利用することが一般的な街『多古町』
千葉県多古町は、鉄道路線はありませんが、交通手段は充実しています。JRバスや千葉交通の路線バスが運行しており、地域の移動を支えています。また、成田空港や主要施設を巡回する「多古町循環バス」も利用でき、生活の利便性を高めています。さらに、東京駅まで運行する高速バスも利用可能で、都心へのアクセスも快適です。町内を通る国道296号は主要道路として機能し、車での移動も便利です。
成田空港までの距離が近く、町内からシャトルバスも運行しているため、飛行機を利用した国内外への旅行や出張などの移動が便利です。
鉄道駅がなくバス路線も少ないため、車がない世帯は不便を感じる場合が多いです。
千葉県多古町の家賃・住宅・土地相場はどう?
家賃相場や土地相場は比較的低めで、都心部に比べてリーズナブルな価格帯が多い街『多古町』
不動産情報サイトの情報によると、市内にある家賃相場は新築マンションで駅から徒歩10分以内の場合、1Kで5.3万円程度、2DKで6.4万円程度です。
土地の平均坪単価は約6万円/坪程度となっています。
都市部に比べて家賃や土地の価格が非常に安く、経済的な負担が少ないのが大きなメリットです。特に広い土地や一軒家を希望する場合、都市部では考えられない価格で手に入れることができ、コストパフォーマンスが非常に高いです。
都市部に比べて賃貸物件や住宅の種類が限られており、特にアパートやマンションの数が少ないため選択肢が狭いです。
千葉県多古町の子育て・教育はどう?
保育園や子育て支援が充実し、子育て世帯に優しい街『多古町』
多古町には、保育園が3園、幼稚園が4園、小学校が4校、中学校が1校、高校が2校あります。
小児医療費助成は、通院・入院ともに22歳以下(22歳到達後の3月31日)までの子どもを対象としており、全額補助の対象としています。(一部対象外あり)
児童手当として、3歳未満15,000円・3歳以上小学校就学前までの第1子、第2子10,000円、第3子以降15,000円・中学生10,000円が支給されます。(一部所得制限あり)
多古町は県内でも随一の子育て支援が手厚い街として、2024年には一般社団法人日本子育て支援協会が主催する第5回「日本子育て支援大賞2024自治体部門」を受賞した4都市の一つに選ばれました。
評価されたポイントは、待機児童0、中学生までの給食費0、大学生までの医療費0、の3つの「0」を実現している点や、出産祝い金や入学祝い金などの充実、チャイルドシートの購入費補助など、子育て世帯を様々な制度でサポートしている点です。
中でも医療費に関しては、高校生の負担額ゼロに加え、大学生の負担額もゼロを実現し、県内でも唯一の取り組みとして注目されています。
出産から大学生まで安心して子育てできる環境が整えられている理想の街と言えるかもしれません。
子育てに関する支援金や制度が手厚く子育てしやすい街です。
高校がないため子どもが高校に進学する際には近隣の都市への通学が必要となり、通学時間や通学費用がかかる事長くなることや通学手段が限られることが課題です。
千葉県多古町のお買い物
ショッピングモールからスーパーまで揃っており、日用品には困らない街『多古町』
多古町にはスーパーやコンビニが点在しており、生活必需品の買い物に困ることはありません。町内に大型の店舗はありませんが、車があれば近隣自治体まで買い物に行く事もでき、特に車で20分程でアクセスできる成田市へ行けば、大型ショッピングモールなどもありお買い物の幅が広がる地域です。
町内には、スーパーマーケットが3ヶ所(セイミヤ・カスミ・池田屋ストア)あるほか、農業がさかんな地域ならではの直売所や道の駅も点在しており、お買い物が楽しい街と言えるでしょう。
『道の駅多古あじさい館』は、国道296号沿いにある、アジサイをメインにした四季折々の花々の中にある道の駅で、特産品である多古米をはじめ多古産の新鮮な農産物を購入できる「ふれあい市場」や、レストラン、休憩所などがあり、お買い物だけでなくちょっとしたレジャーにも利用できる施設として人気です。
農業が盛んな地域性を利用した農産物が比較的安価で手に入る恵まれた環境です。
お買い物施設が点在していたり、近隣の自治体まで行かなければ購入できない物も多く、車がないとお買い物が不便な場合が多いです。
千葉県多古町の仕事・求人はどう?
地域内の小売業や農業関連の仕事が中心の街『多古町』
多古町の平均年収は387万円です。
多古町は、主要産業が農業であり、そのほかには特に目立つ産業はありません。そのため近隣の自治体と比べても求人数自体は少ない傾向にあります。町内にこだわらず近隣の都市である匝瑳市や成田市のエリアも含めて探すほうが希望に合った求人を見つけやすいでしょう。
また、多古町には就業に関する様々な支援制度も用意しています。
例えば、新規就農支援制度では、新規就農者の農業経営をあらゆる面で最大5年間サポートする制度があったり、就労に悩みを持つ若者を対象に専門の相談員が相談に応じる「多古町出張若者就労相談」など、様々なサポートを用意して働く意欲のある人を支援しています。
農業が盛んな地域であり、農業関連の求人が豊富で、農業に興味がある人や田舎で農業を始めたい人にとっては、就職のチャンスが多いです
都市部に比べて求人数が少なく職種も限られています。また、町内で見つからない場合は近隣自治体まで通勤しなければならず、費用や時間がかかる場合が多いです。