千葉県南房総市
千葉県南房総市で暮らす
千葉県南房総市の住みやすさをまとめました
目次
千葉県南房総市はどんなところ?
農業が盛んな静かな田園地帯であり、のどかな自然環境が特徴の街『南房総市』
南房総市は、千葉県の南部、最南端にあり、面積は約229.5平方kmです。
北側は鋸南町と、東側は鴨川市と、西側は館山市と隣接しています。また、東部は太平洋に、西部は東京湾に面しています。
人口は約3.4万人、世帯数は約1.6万世帯です。(2024年7月時点)
南房総市は、千葉市まで約70㎞、東京都心まで70~80㎞の位置にあります。
平成9年に開通した東京湾アクアラインを利用すれば車で東京まで約70分、横浜まで約70分、羽田空港まで約60分と利便性の高い距離にあります。
年間平均気温は16℃で、沖合を流れる暖流の影響により冬は暖かく夏は涼しい海洋性の気候となっており、積雪はほとんどありません。ただし同じ市内でも、沿岸部と内陸部では地理的条件により、3~5℃程度の気温差がある事も珍しくありません。
また、太平洋に大きく突き出た位置にある事から風の影響を受ける事が多く、特に冬の西風は「大西(オオニシ)」と呼ばれ台風なみの強風になる事もあります。海沿いのエリアではこの大西にのってくる海からの塩害の被害を受けやすくなっています。
2006年に、安房郡富浦町・富山町・三芳村・白浜町・千倉町・丸山町。和田町の6町1村が合併して南房総市が誕生しました。現在の南房総市も、旧7町村それぞれの地区の特色が強く残るこの土地ならではの多様な魅力に繋がっています。
例えば東京湾に面する冨浦地区は、日本有数のびわの産地として有名なほか、キャンプ場や森林セラピーなどのアクティビティが楽しめる観光スポットとしても人気です。
その北側に位置する富山地区は岩井海岸や御殿山など自然資源が豊富な地域であり、滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」の舞台としても知られ「伏姫と八房」にちなんだ観光スポットもある事で有名です。
白浜地区は、房総半島の最南端に位置する地区で日本で2番目に古い洋式灯台である「野島崎灯台」が有名です。海女さんが素潜りで獲るサザエやアワビ漁も盛んです。
太平洋に面する千倉地区は、サーフォンのメッカである千倉海岸や日本で唯一料理の神様を祀る高家神社を有する地区として知られています。温暖な気候を活かした花きの栽培や、水産業もさかんです。そのほかにも日本酪農の発祥の地として有名な「千葉県酪農のさと」を有する丸山地区など、それぞれの地域が独自の文化や観光資源を有する街として発展しています。
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南房総市での暮らし方・働き方
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千葉県南房総市の交通事情はどう?
電車も通っているが、車を利用することが一般的な街『南房総市』
南房総市にはJR内房線が走っており、『千倉駅』『和田浦駅』『千歳駅』『南三原駅』『岩井駅』『富浦駅』の6駅が存在します。
南房総市の幹線道路は、南房総市の西部を縦断する国道127号線、東部の海岸沿いを走る国道128号線と、 南房総市の北側にある鴨川市から市の中央を縦断し東部海岸沿いから南部海岸沿いを通る国道410号線があります。
南房総市内で利用できる路線バスは、日東交通・JRバス関東が運行しています。市内の主要施設を巡回するコミュニティバス「バスタクん」も利用できます。また、東京駅・新宿駅・千葉駅・横浜駅・羽田空港へ運行する高速バスも利用できます。
市内からアクセスできる高速道路は富津館山道路で、富浦ICから乗り入ればできます。
東京や神奈川、羽田空港へアクセスできる高速バスがあり便利です。
鉄道やバスは本数が少なく、基本的に車を保有していないと不便なエリアです。
千葉県南房総市の家賃・住宅・土地相場はどう?
家賃相場や土地相場は比較的低めで、都心部に比べてリーズナブルな価格帯が多い街『南房総市』
不動産情報サイトの情報によると、市内にある家賃相場は新築マンションで駅から徒歩10分以内の場合、1Kで5.3万円程度、2DKで6.9万円程度です。 土地の平均坪単価は約4万円/坪程度となっています。
都心部に比べて家賃や住宅、土地の価格が手頃で、比較的安価に広い物件を手に入れることができます
南房総市は人口が少なく、不動産市場の流動性が低いため、物件の売買や賃貸がスムーズに行えない場合があります。特に急な引越しや転売を考える場合、物件が売れにくいことがあります。
千葉県南房総市の子育て・教育はどう?
保育園や子育て支援が充実し、子育て世帯に優しい街『南房総市』
『』
南房総市には、保育園が9園、幼稚園が12園、小学校が7校、中学校が6校、高校が1校あります。
『小児医療費助成』は、0歳~18歳以下(18歳到達後の3月31日)までの子どもは、入院・通院ともに保険診療の自己負担額から1回につき上限300円を控除した額を助成、調剤に関しては全額補助の対象としています。
また、1つの医療機関で、月ごとに入院11日、通院6回以降は自己負担を無料としています。
児童手当として、3歳未満15,000円・3歳以上小学校就学前までの第1子、第2子10,000円、第3子以降15,000円・中学生10,000円が支給されます。
南房総市では「住んでみたい、行ってみたい、ここで働いてみたい」自治体を目指し様々な子育て支援事業を行っています。
例えば、安心して子育てや教育ができる環境づくりの一環として、保健師や管理栄養士など専門の職員に電話や来所などにより子育ての相談ができたり、小・中学校の子どもを対象に教育相談ができるスクールカウンセラーを配置するなど相談窓口の充実をはかっています。
また、共働き世帯の保護者がいる子どもを対象として、病気の治療中や回復期などで集団保育が困難な場合、市内の病院でお子さんを預かる病児・病後児保育制度や、小学生の放課後や休日に安全に学習できたり遊んだりできる場を提供する学童保育制度も充実しています。
また、学習環境の充実と食育の推進を目指し、小学校5年生から中学校3年生までの児童が通う塾や習い事代などへ助成金を支給する学校外教育サービス利用助成事業や、日本一美味しい学校給食の提供を目指し地産地消の新鮮な食材を利用したご飯を基本とした「和食」中心の旧祝を提供するなど自治体独自の事業にも力を入れています。
比較的治安が良く自然に恵まれた環境で、子どもたちが自然と触れ合いながら安全に育つことができます。
都心と比べると教育施設の数が限られており、特に専門的な教育(塾、特別支援学校など)の選択肢が少ないです。
千葉県南房総市のお買い物
ショッピングモールからスーパーまで揃っており、日用品には困らない街『南房総市』
南房総市のお買い物施設は、主要道路や主要駅周辺を中心にスーパーや個人商店、ドラックストアなどが点在しており普段のお買い物に困ることはなさそうな環境です。
また、地元で採れた野菜や果物などを購入できる道の駅が複数立地しているという特徴もあります。
代表的な施設としては、地元の新鮮な野菜や花が購入できるほか併設する体験スタジオでびわの葉染や貝殻ストラップつくりなどができる道の駅とみうら枇杷倶楽部や、太平洋に面した広大な敷地に野外公園やじゃぶじゃぶ池などプレイゾーンを備えた道の駅ちくら潮風王国など個性豊かな道の駅が数多く立地しています。
南房総市内に大型ショッピングモールはありませんが、車で30分ほど移動すれば館山市や鴨川市などお買い物施設が比較的多い地域までアクセスする事ができます。
そのほか市内には、わくわく広場、おどやなどをはじめ約7店舗のスーパーがあります。
道の駅や直売所が多く、地元産の新鮮な農産物や加工食品を購入できるのが魅力です。
公共交通機関が限られているため、車がないと買い物に不便を感じることが多いです。特に高齢者や車を持たない人にとっては、買い物が大変になる場合があります。
千葉県南房総市の仕事・求人はどう?
地域内の小売業や農業関連の仕事が中心の街『南房総市』
南房総市の平均年収は270万円です。
南房総市の主要産業は農業・漁業・観光業などが挙げられます。
農業に関しては、温暖な気候を活かした果物や花卉の栽培がさかんです。特にビワは南房総市の特産品として全国的にも有名です。
漁業では、鯵、鯖などの魚類、鮑、サザエの貝類が豊富に獲れます。
鮑や牡蠣などの養殖も行われており、地元の漁港から新鮮な魚介類が市場に供給されています。
また、新鮮な魚介類や農産物を加工する水産加工業や食品加工業も発展しており、関連する企業や工場が立地しています。
観光業については、美しい海岸線や豊かな自然環境に恵まれた地形を活かした観光スポットが数多くあり、宿泊施設・飲食店・土産物店など関連する職種の求人が一定数あります。
上記に関連する求人情報は、ハローワーク館山求人情報や県南求人情報(房日新聞)などで探すことができます。
南房総市ではそのほかにも移住や起業、新規就農など市内で新たに仕事をはじめたい世帯向けに様々な補助金や支援制度を用意しています。
地元企業や中小企業など地域密着型の仕事が多く、地元コミュニティとの連携が強く、地域の発展に貢献できる仕事が見つかりやすいです。
都心部に比べて給与水準が低いことが多いです。特に観光業や農業は季節変動があり、収入が安定しない場合もあります。