千葉県神崎町
千葉県神崎町で暮らす
千葉県神崎町の住みやすさをまとめました
目次
千葉県神崎町はどんなところ?
農業が盛んな静かな田園地帯であり、のどかな自然環境が特徴の街『神崎町』
千葉県神崎町は、千葉県の北端中央部にあり、面積は約19.90平方kmです。
北側は利根川を挟んで茨城県稲敷市と、東側は香取市と、南側と西側は成田市と隣接しています。
人口は約5千人、世帯数は約2千世帯です。(2024年8月時点)
千葉県の自治体の中で最も人口が少なく、面積も浦安市・酒々井町に次ぎ3番目に小さい町となっています。
千葉市まで約40㎞、東京都心まで60~70㎞、成田空港まで約20㎞の位置にあり、市域は東西に5.7㎞、南北に6.2㎞、関東平野に含まれる概ね平坦な地形で水田地帯が多く見られます。南東部は丘陵に起伏が多く畑や山林が大半を占め、北部は利根川沿いに低地が続いています。
神崎町の中央部を東西にJR成田線が通り、国道356号が利根川沿いに東西に、また中央部に位置する下総神崎駅方面へ南北に通っています。市街地は国道356号と県道110号沿いに集中しており、住宅地や店舗、町役場や教育機関などが点在しています。
神崎町の歴史は、江戸時代より利根川の水運と、恵まれた土壌を活かした稲作などが発達しており、良質な水や米、大豆などの生産地となっていました。
また、これらを利根川の水運を利用して江戸へ運ぶため、多くの人と物の交流がさかんに行われており、商店も軒を連ねる賑やかな地域だったと言われています。
さらにこの頃、大豆を利用した酒やみそ、醤油などの醸造業が行われるようになり、今日まで続く発酵文化が根付いた時期でもありました。
明治初期の1871年、藩籍奉還・廃藩置県によって、今の千葉県は26県に分かれ、神埼町市域は新治県(にいはりけん)になり、その後の1875年には千葉県に属しました。
明治22年(1889年)に町村制度を施行して、神崎本宿、神崎神宿、松崎、小松、並木、今、高谷の7ケ村が神崎村として合併、翌年には「神埼町」となりました。その後、近隣町村との合併を繰り返して、昭和41年(1966年)に、現在の市域となりました。
昭和後期には、人口増加への基盤づくりが始まり、工業団地の誘致や町営住宅の建設、教育施設や福祉施設の充実が積極的に行わると共に、農業人口増加を目指し土地改良事業の実施や農作業機会化の促進、新規就農者への支援などにも取り組んできました。
交通の面では、国道356号バイパスや神崎大橋側道橋、圏央道神崎ICの開通などが続々と行われ、東京都心や成田空港へのアクセスが快適になりました。
神崎町は、様々な取り組みを行った結果、現在の神崎町は自然を多く残した恵まれた環境と、首都圏までも通勤範囲でありながら住環境の整った住みよい街として発展を遂げています。
近年では、江戸時代より300年以上続く酒や醤油などの醸造業が発展し「発酵の里神埼町」として注目されています。
神崎町には、複数の酒蔵や糀店がありますが、中でも「鍋店株式会社」と「株式会社寺田本家」の2軒の酒蔵は江戸時代から受け継がれてきた老舗の酒蔵として特に有名です。毎年春には、両蔵の沿道を歩行者天国にした「酒蔵まつり」を開催しており、当日限定酒が販売されるほか、地域物産や発酵食品など200店を超える露店の出店、ステージショー、祭囃子と踊りの競演などが開催され、毎年たくさんの利用者が訪れる一大イベントとなっています。
北部の利根川を臨むひょうたん型の小高い地形に建つ「神崎神社」は、古くは航空・交通・運輸の神様として祀られた祭神「天鳥船命」とその末裔が、この地を治めたとも言われている歴史ある神社で、広大な敷地の境内と社殿に右わきそびえる大きなクスノキ「なんじゃもんじゃの木」が有名です。国指定の天然記念物となっており、水戸光圀公が神社を訪れた際、「この木は何というもんじゃろか」と自問自答したことが名前の由来とされています。
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千葉県神崎町の交通事情はどう?
電車も通っているが、車を利用することが一般的な街『神崎町』
千葉県神崎町は、JR成田線が通り、町内唯一の駅「下総神崎駅」から千葉市や成田方面、さらに都心部へのアクセスが可能です。本数は限られますが、高速バスも充実しており、東京駅や京都駅、酒々井プレミアム・アウトレットへ直通する便利な路線があります。
神崎町の移動には循環バス「きらきら号」が利用でき、生活の足として親しまれています。高速道路の利用も便利で、神崎ICから首都圏中央連絡自動車道にアクセス可能。国道356号が町を通り抜け、車移動もスムーズです。
比較的広い道路が整備されており、交通渋滞が少ないため車での移動が快適です。
鉄道やバスは路線数が少なく、通勤通学で利用するのが難しい場合が多いです。
千葉県神崎町の家賃・住宅・土地相場はどう?
家賃相場や土地相場は比較的低めで、都心部に比べてリーズナブルな価格帯が多い街『神崎町』
不動産情報サイトの情報によると、市内にある家賃相場は新築マンションで駅から徒歩10分以内の場合、1Kで5.3万円程度、2DKで6.4万円程度です。
土地の平均坪単価は約3万円/坪程度となっています。
自然が多く緑豊かで静かな住環境で生活ができます。また、家賃や土地相場が安いため広い面積の住宅が手に入りやすいです。
古い住宅や空き家の数が多く、設備が老朽化しているケースがあり、リフォームなどに追加の費用や手間がかかる可能性があります。また、賃貸物件の選択肢が少ないです。
千葉県神崎町の子育て・教育はどう?
保育園や子育て支援が充実し、子育て世帯に優しい街『神崎町』
神崎町には、保育園が2園、小学校が2校、中学校が1校あります。
小児医療費助成は、通院・入院ともに18歳以下(18歳到達後の3月31日)までの子どもを対象としており、全額補助の対象としています。(一部対象外あり)
児童手当として、3歳未満15,000円・3歳以上小学校就学前までの第1子、第2子10,000円、第3子以降15,000円・中学生10,000円が支給されます。(一部所得制限あり)
神崎町では、様々な子育て支援をしています。
主な支援としては、高校生までの子どもの医療費が全額無料なほか、保育機関の保育料や教育機関の給食費全額無償化など、全国トップクラスの経済的支援を実現しています。
出産や育児面では、妊娠期から子育てまで一連のサポート強化のため、神崎町子育て世代包括支援センターを開設し、子育てに関する相談や情報提供の窓口強化を図っています。
子育てに関する経済的支援が充実しています。待機児童問題もなく、自然豊かな環境でのびのび育てる事ができます。
高校以降の教育機関や塾などの習い事教室がなく、通学に費用や時間がかかります。
千葉県神崎町のお買い物
ショッピングモールからスーパーまで揃っており、日用品には困らない街『神崎町』
神崎町のお買い物施設は、国道356号沿いを中心に、食品スーパーや道の駅、コンビニや個人商店が点在しています。町内の店舗数は決して多くありませんが、町で唯一の食品スーパー「ナリタヤ」や、発酵食品を数多く扱う道の駅、ヤックスドラックストアなどがあり、日用品の購入には困らない程度にお買い物が楽しめます。
『道の駅 発酵の里こうざき』は、利根川沿いの国道356号線からすぐの位置にある「発酵」がテーマの道の駅です。地元の新鮮な農産物を購入できる「新鮮市場」や、味噌・納豆・チーズなどの発酵食品をはじめ、ここでしか手に入らない商品も並ぶ「発酵市場」、発酵料理を提供する「レストランオリゼ」などお買い物以外にも楽しめる施設です。
町内にお買い物施設が少ない町ですが、車などの移動手段があれば隣接する成田市などの大型ショッピングモールが利用できるためお買い物の幅が広がります。
農業が盛んな地域で、地元産の新鮮な野菜や果物が手に入りやすいです。また、地元密着型の商店や個人経営の小さな商店が多く、地域住民との交流を楽しみながら買い物をすることができます。
大型のショッピングモールやスーパーがほとんどないため、日常的な買い物の選択肢が限られています。車がないとお買い物に不便な場合が多いです。
千葉県神崎町の仕事・求人はどう?
地域内の小売業や農業関連の仕事が中心の街『神崎町』
神崎町の平均年収は290万円です。
神崎町の基幹産業は一次産業で、米や大豆などのほか、野菜や果物、花卉などの栽培がさかん行われています。
また、江戸時代から300年以上続く日本酒や味噌などの醸造業が盛んな地域としても有名です。蔵元なども数多くある地域ですが、中でも株式会社寺田本家と鍋店株式会社は江戸時代から続く伝統ある蔵元として飛躍しています。
神崎町は、町の規模からも決して求人数が多い地域とは言えませんが、上記に関連する求人や、地域密着型の企業や店舗に一定数の求人があります。
また、県内の主要都市である成田市まで通勤する事も可能なエリアのため、車などの移動手段があると選択の幅がさらに広がる地域と言えます。
農業が盛んな地域で農業関連の求人が多く見られます。農業を志す方や地域に根ざした仕事を希望する方にとっては、就業機会が豊富です。
都市部に比べて求人の数自体が少ないという課題があります。特に、製造業やIT、事務職などの多様な職種に対する求人は限られており、希望する職種にマッチする求人が見つけにくい場合があります。